Plan 9とGo言語のブログ

主にPlan 9やGo言語の日々気づいたことを書きます。

2020-01-01から1年間の記事一覧

go getだけでコマンドのバージョンを埋め込む

Go

2022年8月、Go 1.18対応版にアップデートしました 久しぶりのGoネタです。Go 5 Advent Calendar 2020の18日目が空いていたので書きました。 Goで実装されたコマンドでは、ビルドした時点のバージョンを埋め込むため以下のようなMakefileを用意することがある…

dfコマンドはどこからファイルシステムの統計を取得するのか

CPUやメモリの統計は/proc以下のファイルを見れば調べられますが、ファイルシステムの容量などはどうやって取得しているんだろうと気になったでdf(1)のコードを眺めてみました。 coreutils: df.c coreutils: fusage.c macOS: df.c ライブラリの動作検証で用…

ベル研Plan 9を9legacyの安定版にアップデートする

従来のPlan 9公式サイトplan9.bell-labs.com/plan9は2020年現在、更新が停止しておりアクセスができません。代わりに、9p.io/plan9で最終更新日である2015年1月時点のデータがミラーされていて、Wikiやcontribソースコードなどベル研公式サイトが提供してい…

Plan 9はファイルをどのように使っているか

Plan 9は、ほとんどの操作をファイルを通して行います。リソースの参照だけではなく、シグナルの送信*1などカーネルに対して命令を送る場合も、ある程度はファイルを通して行えます。初見では、これらの習慣は馴染みがないと思うので、普段使いそうなものを…

Plan 9カーネルのIPルーティング

Plan 9カーネルがIPパケットをどうやってルーティングしているか調べた。Plan 9のネットワークプログラミングは少し癖があるので、まずカーネルが提供するファイルの使い方を整理する。 使い方 Plan 9でネットワークプログラミングを行う場合、一般的には/ne…

Plan 9を別の環境に移行する

この記事では、手元で動いているPlan 9環境をそのままGCPに移行する手順を紹介します。移行する一連のなかで、 Fossilだけで動いている環境にVentiを設定する VentiからFossilを復旧する といった、日本語だと情報があまりないものを扱います。移行先はGCPを…

Go関連の比較的新しいTips

Go

READMEにpkg.go.devのバッジを貼る godoc.orgはpkg.go.devに移行していくことが告知されているので、新しいプロジェクトではREADME.mdに貼っているバッジを移行しましょう。pkg.go.devのURLやバッジは // バッジ https://pkg.go.dev/badge/<package path> // リンク https:</package>…

Contribディレクトリにソースコードを公開する

2020年現在、ユーザが作成したPlan 9関連ソースコードの多くは9p.io/contribでホストされています。9p.ioは元々、ベル研の公式サイトが不安定だった頃に、ドキュメントやWikiが読めなくて困るので善意でミラーを行っていただけでしたが、公式が消滅してから…

OpenTelemetryメトリックにObserverとResourceが追加されました

以前の記事で、OpenTelemetryでメトリックを記録するを書きましたが、現在いくつか変更が入っています。細かい型名やメソッド名が変わったものは除いて、大きめの変更点をまとめました。 Observerの追加 以前までは、メトリックの種類は Measure - 複数の値…

Git credentialプロトコルの脆弱性(CVE-2020-5260)を眺めた

Git

Gitは認証の必要なリポジトリへアクセスするとき、ユーザ名とパスワード入力を必要としますが、アクセスするたび入力するのは煩わしいので、資格情報を記憶するために、git-credential-から始まる名前のカスタムヘルパーコマンドが存在します。これらカスタ…

Gitの認証情報管理にFactotumを使う

Gitは認証が必要なリポジトリにアクセスするとき、credential helperと呼ばれるコマンドを実行します。credential helperはただの標準入出力を扱うプログラムで、一般的には git-credential-xxx という命名になっています。おそらく以下のうちどれかをよく使…

Go 1.14でシステムコールがEINTRエラーを返すようになった

Go

Go 1.13までのゴルーチンの切り替えは、チャネルの送受信やシステムコール呼び出し、関数呼び出し前にコンパイラが暗黙的に挿入する処理などによって行われていました。そのため、上記の切り替わり操作を全く行わないループなどがあれば、そのゴルーチンがず…

Goモジュールでツールもバージョン管理する

Go

Goモジュール管理下では、プロジェクトで使うGo製ツールのバージョンも管理できます。今までの経験では、ツールのバージョンが上がって困ることは記憶にないですが、とはいえ2018年5月ごろにprotoc-gen-goが大きめの変更を入れたこともあるので、バージョン…

OpenTelemetryでメトリックを記録する

OpenTelemetryトレースの例はいっぱい見つかりますが、メトリックはまだ実装中*1だからなのか、ほとんど見つからなかったので調べたことをまとめました。 OpenTelemetryの概要は公式ドキュメントのOverviewを眺めると雰囲気わかると思います。 Overview 2020…

転売しない人に譲りたい

人からもらった家電があったのだけれど、しばらく使っていないし今後も使う予定がなかったし、未開封のまま捨てるのも勿体ないなという気持ちがあったので某フリマサイトで売った。まあまあ良い金額にはなったけれど、おそらく転売目的だろうと思われる人に…

GAE第2世代で実装方法はどう変わったか

久しぶりにGAE/Goで自分用サービス作ったとき、第1世代(Go 1.9まで)と全く違っていて混乱したので自分用メモ。 DatastoreがCloud Firestoreになった 以前はAppEngine専用のDatastore APIを使っていたが、Cloud Datastoreを経て現在はCloud Firestoreを使うよ…