Titan Security Keyがパスキーに対応していたようですが、Google Storeの製品ページを見ても、それがパスキー対応したバージョンのTitan Security Keyなのか分からなくて混乱しました*1。ストア上では全部同じ名前でバージョン表記も無いし、国内販売が遅れた事例も過去にあるので「国内版はまだ古いバージョンだったりしないか」が気になります。
そこで、過去の記事などから形状と対応規格を調べてみました。過去バージョンは公式のGoogle Titan セキュリティ キーの安全および保証ガイドを参照しています。
先に結論を述べると、2024年1月時点で販売されているTitan Security Keyはパスキー対応と謳われているバージョンです。
2018年
Titan Security Keys: Now available on the Google Storeで登場したバージョンです。購入したパッケージに2つ同梱されていました。もともと2018年に登場していましたが、国内販売が遅れて2019年販売開始でした。過去記事で買ったのはこれ。
具体的な形状はGoogleの安全な2段階認証を構築し不正アクセスを防ぐ物理キー「Titan セキュリティ キー」が日本で登場 - GIGAZINEの写真を見てもらえれば分かりますが、K13Tは卵形をしていて中央に楕円のボタンがあります。
2019年
- Model: YT1 (USB-C)
USB-C Titan Security Keys - available tomorrow in the US でUSB-C版が追加になりました。こちらも形状はGoogleの2段階認証を構築する「Titan セキュリティ キー」にUSB Type-Cタイプが登場 - GIGAZINEの写真を見てもらえれば分かりますが、円形の鍵穴とTITANの刻印があります。
ところで、Titan Security Key - Wikipediaには
USB-C/NFC
と書かれているけど、YT1の安全および保証ガイドを見るとNFCは含まれていないので間違いかなと思っています。
2021年
- Model: K40T (USB-C/NFC)
この辺りはよく知らないのですが、おそらくSimplifying Titan Security Key options for our usersの辺りでアップデートされたバージョンです。接続インターフェイスとしてのBLEが廃止となる代わりにNFCが追加になったようです。
K40Tの画像はGoogle「Titan セキュリティキー」ってどう使うの?NFCによるスマホ利用にも対応を見てください。円形の鍵穴と丸いボタンがあります。
これも、Titan Security Key - Wikipediaによると
supporting U2F and FIDO2
とありますが、Google USB-C/NFC Titan Security Key ReviewではFIDO U2F対応(FIDO2ではない)とあるので間違いかなと思っています。
2023年
The latest Titan Security Key is in the Google Storeで更新されたバージョンで、現在販売されているモデルです。公式情報にFIDO2対応とあるので本物でしょう。
形状は、ストアの画像はおそらく次のバージョンが出たら変わってしまうので、その場合は最大250種類のパスキーの保存が可能なGoogle Titan セキュリティ キーを使ってパスキー認証してみた - GIGAZINEの写真をみてください。楕円形の鍵穴と四角のボタンがあります。
*1:本当に困るので更新日くらいは書いてほしい